
「パニック障害」で休養する芸能人が何名かいたことで、かなり有名になった「パニック障害」ですが、今でこそ「パニック障害」という病名が付いていますが、私がパニック障害になった25年くらい前は、多分そんな病名もなかったと思います。
パニック障害歴の長い私の経験やどうやって治したか?など、ご参考になればと思い、まとめてみました。
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私のパニック障害の始まりと症状
私が初めてパニック障害になったのが、小学校5年生。約25年は前です。
パニック障害の症状って、説明しにくいし、病院で診てもらったところで体に異常がある訳じゃないし、特に25年前なんて理解してもらいにくい病気でした。で、その時はたぶん「パニック障害」って病名はなかったと思うんですよね。
それが、また苦しいところだったんですけど。
では、私が初めてパニック障害の症状が出た時の状況は・・・
ある日の朝、いつもの様に子ども会(小学校に行くグループ)の集合場所まで行って、みんなが来るのを待っていました。
そこで特に何をしている訳でもないんですが、いきなり景色がパ~ンっと変わってしまったんですね。
いつも見ている景色じゃなくなって、自分1人が違う世界にいる感じというか、いつもの景色がおかしくなっていたんです。これはパニック障害の症状の1つで「現実感消失」というそうです。
何がきっかけという訳でもなく「急に景色がおかしくなった」っていうのが私のパニック障害の始まりでした。
すごく怖くなって急いで家に戻ると、さっきまで変だった景色が、いつも見ている景色に戻っていました。
それを母親に何て説明したらいいか?わからなくて、とにかく「いつもと景色が違う。お母さん見れば普通なんだけど景色が違う」と言ってたのを覚えています。説明しようがないんですよね・・・。
とりあえず、そのあと数日、学校まで車で送ってもらって登校するようになるんですけど、その「景色が違うのが起こったらどうしよう・・・」という恐怖をいつも抱えていました。予期不安ってやつですね。これがやっかいなんですよねぇ。
ちなみにパニック障害の症状は人によって違うんですけど、私の場合は「動悸と気を失ってしまうんじゃないか?という恐怖」でした。
そしてパニック障害になりやすい人の性格は
・ネガティブ
・頑張り屋
・本音を吐き出すことができない
・不安になりやすい
・ストレスに弱く傷つきやすい
・他人に気をつかい過ぎる
などだそうです。当たり前に私はかなり当てはまってしまいます。
私が1番怖かった所
それでも、ほぼ症状もでなくなり、以前と変わらない毎日をおくっていたある日、また「怖い怖い・・・倒れたらどうしよう・・・」という予期不安が強く出てしまった出来事がありました。
その出来事とは「合唱コンクール」です。
暗い体育館で、ライトに照らされてるステージに立って、全校生徒の前で歌う・・・。マジで恐怖です。パニック障害になって一番怖かったかもしれません。
先生に「ステージに立つと倒れそうになります」なんて言っても、理解してくれないだろうし私、担任の先生にすごい嫌われてたので、余計に「わがまま」と思われそうだし、信じてもらえないだろうな・・・と思って言えませんでした。
つうか、私のことを嫌いなこの先生が、小3~小6までずっと担任だったんですよ(笑)

今は先生たちより親の方が強いみたいですが、私の時代は、まだ先生の方が全然強い立場でした。子供の私が何か言っても、絶対みんな教師であり大人でもある方を信じるんですよね。
この担任は、今だったら確実に問題になってるであろうことをしたり言ったりしてたんですよ。超ひいきするし。
他にも犠牲者はいて、大人になって呑んだ時に「あれはないよね」「あれはしちゃいけないよね」なんて話したりしました。
この先生、成人式に来てたんですが、マジで大声で罵倒しちゃおうかと思いました。
いや・・・そんな勇気があるならパニック障害になんてならないんでしょうけど(笑)今でも鮮明にイヤな思い出として残ってます。
私のこの怨念が届いて、罰でも当たってればいいのに・・・(笑)恨みって怖いですねぇ。
話を戻しまして・・・気を失いそうで、怖くて怖くてたまらないけど、合唱コンクールのステージに立つしかないので、死にそうに怖い気持ちを押し殺してステージに立っていました。
もうずっと地獄です。「倒れたらどうしよう・・・倒れたらどうしよう・・・」と、そればっかり考えていて、口は動いていているけど、ずっと上の空で予期不安と戦ってました。
でも合唱が終わりステージを降りると、もうその怖さは無くなるんです。
今(平成31年4月現在)King&Princeの岩橋玄樹さんが、パニック障害で休養していますが、よく生の歌番組に出たり、コンサートができたな~って思います。かなりの重圧だったんじゃないかなと。
他にもKinKiKidsの堂本剛さんもパニック障害で苦しんでた時期があったのを公表してますがテレビで剛くんを見ると「本当にすごいよな」っていつも思ってます。
KinKiKidsって、光一くんの方がナイーブに見えて、剛くんの方が神経が太そうに見えません?結構こういうのって逆パターン多いですよね。
女子の場合も、気が強そうに見える子の方がナイーブで、大人しそうに見える子の方が図太かったりしますよね。もちろん私は前者です。
しかも私は、四柱推命の先生に「あなたは女王の星を持ってるから、何をしてても偉そうにみられちゃうよ」って言われました(笑)
だから先生に余計、目をつけられていたのかもしれないし、傷ついてるように見えなかったから、生意気にうつったんだと思います。
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変なところで急に再発
中学に入ると、特にパニック障害の症状が出ることもなくなり、しかも、あんなに怖かった合唱コンクールも平気になってました。
パニック障害の原因は、過労やストレスなどが関係していると言われているんですが、私がパニック障害の症状がなくなったのも、ストレスが少なくなったからだと思います。
私には大きいストレスの原因になった人が2人いて、1人は上にも書いた小学校4年間ずっと同じだった担任の先生。
そしてもう1人は親です。母親がすぐ怒る親だったんですよ。どこが爆弾のスイッチかわかんないんです。常に機嫌悪い感じ。
今、孫を怒る義嫁を見て「ずっと怒ってる」とか「怒らなくてもいい所で怒る」とか言ってるんですが、どの口が言ってんだと思います。そのまま言ってやりますけど。「どの口が言ってんだ」って。
とりあえずその2人が、めちゃくちゃストレスでした。
中学に入って症状が出なくなったのは、まずクラスの担任がいい先生だったからだと思います。そしてその時期ちょうど反抗期になったので、親に反抗して、だんだんストレスが発散されていったんじゃないかと思います。
なのにまた、急にまたパ~ンっと景色が変わってしまう時がきてしまします。
それは中3のテスト中でした。テスト中に急に「私 今何してる?私は誰だっけ?」と「自分が自分じゃなくなってしまう」という症状が出てしまいました。
一生懸命「私は今は学校にいて、3組で、テスト中で、私は・・・」と言い聞かせて、落ち着かせていくんですが、それが何回かありました。
受験があったから、それがストレスになっていたのか?テスト中におならを我慢するのがストレスで発症しちゃったか?←これ笑いを取りたいんじゃなくて本気(笑)わかりませんが、何かがストレスだったんですね。
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ノンストレスなら大丈夫っぽい
でも高校に入ってからは、また症状が出なくなってました。結構好き勝手やってたんで、それが良かったんだと思います。
社会人になってからも、高校時代から引き続き、一切症状は出なくなり、よりいっそう遊びまくっていてました(ヤ○マンってことじゃないですw)
私の世代は、ガングロ世代で、ちゃんとその波にキレイに乗っちゃってて、バカみたいにギャル最強!!って勝手に思って怖いものなしでした。恥ずかしい思ひ出・・・。
今思うと、本当はノミの心臓なくせに、その時は気が大きくなっていて、何にも考えずにバカみたいに遊んでいたのが、パニック障害にはよかったのかもしれません。不幸中の幸い?ちょっと違うか・・・。
いつ発症するかわからない
でも、いつまでも遊んでられないと、だんだん乱れた生活も落ち着き始めた頃に、父親が亡くなっちゃったんですね。

その時に「私、頑張らないとだ」って何か変に気負っちゃったんです。仕事の人にも「まだ休んでていいんだよ」って言われても「もう大丈夫で~す」って言って頑張っちゃってました。
その時は気が張っていたからか?発症しなかったんですけど、その数ヵ月後に発症してしまいました。
ちなみに、この時は円形脱毛症にもなっちゃって。後頭部に小さいハゲが3つできてました。ゲーハーです(笑)
目立つ場所じゃなくて良かったですけど「そんなに?」って思いました。ストレスってちゃんと体に出るんですね。パニック障害もそうですけど。
ちなみに円形脱毛症って、3ヶ月前のストレスが出るそうです。私もばっちり3ヶ月後でした。
それで、その時のパニック障害の症状なんですが、仕事に行く車の中で起こりました。運転中にパ~ンっと景色が変わり、また現実感消失の症状が起きてしまいました。
怖くて運転できないので、すぐ車を止めて家族に迎えに来てもらったんですが、この時に初めてパニック障害で心療内科にかかることになります。
この頃は、やっとパニック障害が認知され始めてきてた頃でした。
私のパニック障害がよくなった理由
私は初めて心療内科に通うことになり、初めて薬を飲んでの「治療」をしていくことになるのですが、車の運転がダメになった・・・と思ったら、電車に乗るのもダメになってました。
お笑い芸人「中川家のお兄ちゃん(剛さん)」もパニック障害を公表していて、電車に乗るときの恐怖を↓こう言ってたことがあるんですが
急行や特急に乗ると発作が出たため、各駅停車を何度も乗り降りしながら、それまでは30分で行けた大阪ー京都間を4時間かけて仕事にでかけた。
なんとか相方の礼二に分かってもらって、付いてきてもらった。人混みの圧迫感が辛く、各停に乗って2駅で降りて、また次の電車に乗って2駅乗っては降りて、を繰り返した。ラジオの仕事でも、スタジオの防音ドアを閉められると苦しくなる。
引用:YAHOOニュース
このエピソードも、普通の人から見ると理解できないかと思うんですが、こっちサイドからすると、ものすごくわかるんですよね。
この中川家のお兄ちゃんの話は、テレビでドラマ仕立てにしてやってるのを見たことがあるんですが、それがものすごくわかりやすかったんです。パニック障害の人の苦しさが伝わって。
そうやって芸能人の方がパニック障害であることを公表してくれたりすることで、パニック障害という病気が認知されていけば、理解者も増えると思うので、すごくありがたいです。
だから、じゃないですが、岩橋くんとか堂本剛くんがパニック障害ということを公表してくれた時に、もちろん心配はしますが、少し嬉しかっりもするんです。不謹慎ですが。
「カッコイイ人でもなっちゃうんだよ」みたいな。今をときめく人たちって、キラキラしてる部分しか見えない(見せない)じゃないですか。
でも「カッコイイとか可愛いばっかじゃない」っていうことを言ってくれてるというか。どんなにカッコよくても可愛くても、誰でもなる可能性があるんだよってことを教えてくれてるというか。
説明しにくいですが、こういう病気を抱えていると何か暗ぼったいイメージがしちゃうじゃないですか。それを、キラキラしている人たちが公表してくれることで、ちょっと払拭してくれる感じがするんですよね。
パニック障害を公表した芸能人
松島聡さん(Sexy Zone)
堂本剛さん(KinKiKids)
安西ひろこさん
IKKOさん
星野源さん
長嶋一茂さん
この方たちは公表してるというだけで、芸能界は絶対もっとたくさんいると思います。緊張したりプレッシャーが多い仕事ですから。なぜか芸能人やったことあるような口ぶりで言っちゃってますけど(笑)
そして、中川家のお兄ちゃんが電車を克服したのは、上記のような方法でしたが(そうするしかなかったんだと思いますが)私が電車に乗るのを克服した方法は「とにかく我慢して電車に乗る・・・」でした。
私の場合、もともと電車は各駅停車ですので「怖くなったら降りればいい」と、とりあえず我慢して乗ってました。
でも何で我慢してまで乗ってたかというと「遊びたかったから」なんですよね(笑)バカでしょ。「電車や車に乗ってる時」以外は元気なので、遊ぶのは遊びたかったんですよ。
遊びに行くには、電車に乗らないといけない場合もあり、何とか「大丈夫だ。もう着く。ちょっとだけだ」って言い聞かせて、不安と闘いながら乗ってたんです。遊びたいから(笑)

今思うと、遊ぶことへの執念すごいなって感じなんですが、その遊ぶこともストレス発散になってたし、我慢して乗ってたら、ちょっとずつ電車が平気になっていったので、結果オーライです。
でもこれはマネしない方がいいです。中川家のお兄ちゃんと同じように、誰か安心する人と一緒に乗って、ちょっとずつ慣れていくのが、いい方法だと思います。
私も車の時は、安心する人に一緒に乗ってもらって、運転する距離を少しずつ少しずつ伸ばしていきました。普通に乗れるようになっても怖くなりそうな時は、ファミマのポテトとかじゃがりこを食べて気を紛らわしたりしてました。
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パニック障害の人がよく怖がる場所
よくパニック障害の人は、逃げられない場所で発作が起こるといいますが、私はそれが「自分が運転中」の「トンネル」や「高速道路」でした。
助手席に乗ってるぶんには全然何ともないんですけどね。
他には「広場恐怖」という症状があって、自分が発作を起こした場所に行くと、予期不安の症状が出て、恐怖感をもつようになるというもの。
その「広場」というのは、人が大勢いる場所という意味で、人によって恐くなる場所が違います。
私の場合は、スーパーやデパート系が怖い時がありました。1回怖い思いしちゃうと、予期不安が出ちゃうんですよね。
でも「行ってみて怖かったら帰る」「予期不安が起こらなかったスーパーに行ってみる」とか特訓?してちょっとずつ慣れていきました。これも1人じゃ無理だから誰か安心する人の協力が必要でした。
何でもなくなっちゃえば「何でこんなの怖かったんだろう?」ってくらい平気になるんですけどね。
私の場合は、とにかく抗不安剤の薬を飲みながら、ちょっとずつちょっとずつ出来ることをして、だんだん症状がなくなり良くなっていきました。支えになってくれる人がいるのであれば、その人に協力してもらって、一緒にちょっとずつ、出来ることを増やしていくのが、いいと思ってます。
パニック障害 私の症状や治し方考え方のまとめ
中川家のお兄ちゃんが「最近でも、ちょこちょこパニくったりしますけど・・・」とおっしゃってたんですが、パニック障害って完治っていうのがわかんないんですよね。
私もパニック障害はよくなったと書きましたが、他の病気になっちゃって、正直、中川家のお兄ちゃんと同じく「ちょこちょこパニくってる」感じはします(笑)
どっちがどうで、何が何だ?って感じだったりするので
「ん?めまい」休んどこ・・・
「ん?怖くなりそう?」休んどこ・・・
って、発作を起こさないように気をつけています。
私がパニック障害になった大きな原因は、母親にあるというのは確実だと思ってますが、それを、こうやって文章にしちゃうと、虐待でもしてそうな親にうつっちゃうかもしれませんが、「ただのめっちゃ怒る親」だったんですよね。「ただのめっちゃ怒る親」ってのもどうかと思うんですけどね。
反抗期はありましたが、その時も洋服をシェアしたり、ごはん食べに行ったりしてたし、特別仲が悪いとかでもなかったんですけど、反抗期になる前の「親に何も言えない」「親が絶対」の時期のストレスがすごかったんだと思います。
怒ってばっかりいる親に相当気を使っていましたから。優しいお母さんがうらやましかったなぁ~。
パニック障害って1回なっちゃうと、今は良くても、次の瞬間なっちゃうかもしれないし、いつ再発するか?わかんないので、上にも書いた様に、本当に完治というのがわかんないんですよね。ストレスなんてみんなあるから、誰がいつなってもおかしくない病気です。
岩橋玄樹くんも休養する前に密着番組で、パニック障害を告白した時に
「いつ治るかわかんないですし」
「でもやっぱりそれは自分が一生抱えていくものだと思って・・・」
って言ってましたが、私もずっと付き合っていく病気かなって思ってます。今もコレ書いてて疲れてきたので休養しま~す。
私の体験談が少しでもお役に立てれば幸いです。