健康

カフェインは体にいいの?悪いの?結局どっちなのか?まとめました!!


カフェインは「眠れなくなる」「胃が痛む」と言われていますね。ですが、いつからか?その反対に「一日一杯飲むと体にいい」など言われだしました。

ポジティブな情報もネガティブな情報も耳に入ってきますが、一体カフェインは体にいいのか?悪いのか?カフェインについてまとめましたので、ご参考にしてください。

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カフェインは体にいい?

カフェインとは・・・

そもそもカフェインとは「アルカロイド」という生物によって作られる化学物質の1つです。
興奮作用を持つ精神刺激薬であり医薬品にも用いられます。医薬品では総合感冒薬や鎮痛剤に用いられます。

カフェインのメリット1:眠気覚まし

興奮剤の一種のカフェインが脳内の中枢神経に働き眠気を抑えます。脳で働く睡眠物質の1つに「アデノシン」という物質があります。アデノシンは脳の活動を抑えたり、睡眠の中枢に働いて脳全体を眠らせたりする働きがあります。なのでアデノシンが脳にたまると、眠気が強くなります。
カフェインはそのアデノシンが神経細胞に作用することを妨げ、眠気を減らすので覚醒してきます。決して眠気がなくなるわけではなくカフェインを摂ると眠気を「感じにくくなった」というのが正しいですね。

カフェインのメリットその2:頭痛の緩和

頭痛は拡張した血管が神経を圧迫することによって引き起こされます。カフェインは血管収縮作用があり頭痛を緩和してくれます。上にも書きましたが、カフェインは精神刺激薬であり医薬品にも用いられます。頭痛薬をはじめとした市販の鎮痛薬にも用いられているのです。

カフェインのメリットその3:筋肉疲労の回復

スポーツの世界では、筋肉を使い、疲れている時にコーヒーを飲むと筋肉疲労の回復に効果があると言われています。コーヒー(カフェイン)は、血液の流れをよくして筋肉の疲労物質、乳酸を体内に溜まりにくくする作用がある為、この排出機能も疲労から回復しやすいと言われています。

また、カフェインには新陳代謝をよくする作用があり、筋肉疲労に効果的なのでは?とも言われています。

 

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カフェインは体によくない?

カフェインのデメリットその1:胃痛

カフェインには胃液の分泌を促す働きがあります。「コーヒーは胃を痛める」と言われる所以はここにあります。特に空腹時のカフェイン摂取は気をつけた方がいいですね。

カフェインのデメリットその2:貧血

カフェインに含まれる成分に「タンニン」という成分があります。これはポリフェノールの一種で体にいいものなのですが、タンニンには鉄分の吸収を阻害する効果があります。

鉄分の吸収を阻害してしまうという事は、本来吸収できるはずの鉄分を摂れない訳ですから、貧血にも繋がってきてしまうんですね。

カフェインのデメリットその3:睡眠の質の低下

「眠気覚まし」としてメリットになるという事は、当然眠くなりにくくなってしまうという事です。カフェインは興奮作用があるため、飲むと体は興奮状態になります。

カフェインは睡眠物質のアデノシンが神経細胞に作用することを妨げてしまうので、眠気を減らし覚醒してしまいます。なので入眠しづらく、睡眠の質を低下させてしまう可能性があります。

カフェインのデメリットその4:自律神経の乱れ

カフェインは交感神経に働き、興奮状態が続きます。心拍数の増加や血圧上昇につながり自律神経のバランスを崩しやすくなってしまいます。自律神経のバランスが崩れると、気分が落ち込んでしまったり体がダルイなどの症状が出てくる可能性があります。

カフェインのデメリットその5:低体温

カフェインには利尿作用があるので、尿の排出ともに体温が下がると言われています。尿の排出でミネラル分も排出されてしまうので、ミネラル不足になってしまいエネルギー代謝がしにくくなる為、冷えをまねいてしまいます。

持続時間・分解できる量

吸収速度は早く飲用してから45分後には、ほぼ100%が吸収されます。脳に届くまでの時間は30~60分程度かかり、一般的に持続時間は4~6時間です。体内で分解するのに比較的時間がかかるとされています。一日で分解できるカフェインの量は500mgとなっています。

カフェインには利尿作用があるので過剰摂取すると脱水症状を引き起こします。ですが逆にカフェインの摂取量が少量なら脂肪燃焼効果があるとも言われています。

カフェインが含まれている飲み物

コーヒー以外にも「緑茶、ウーロン茶、紅茶、ココア」などの他に「コーラや栄養ドリンク」にも含まれているんです。意外ですよね。しかも玉露にはコーヒーよりもカフェインが2倍近く含まれています。
そしてチョコレートにも含まれているので、カフェインを避けている方は気をつけて下さいね。

まとめ

カフェインのメリット・デメリット作用は表裏一体です。
興奮作用があるので「眠気を覚ます」ためにカフェインを獲ればとメリットになりますが、寝る前に飲んで「興奮して寝れない」となればデメリットになります。

他にも「胃酸分泌促進」と言えばメリットですが「胃酸分泌過多」となればデメリットになります。

カフェインは血管を拡張し、血液循環量が増えるので神経伝達物質が増加します。
その作用によりおきてくる症状がメリットにもデメリットにもなります。

特にカフェインの摂取量などは決められていないですが、メリットがあるとは言えど興奮作用のある刺激物質には変わりありませんので気をつけて下さい。

ちなみに「妊娠中にカフェインはよくない」とよく聞きますが「カフェインの胎児への影響についてはまだ確定していないが、妊婦はコーヒーの摂取量を一日 3~4杯までにすべき」とWHOが2001年に発表しています。

心配な方は、一旦カフェインを摂るのは控えて、麦茶やルイボスティーなどノンカフェインの飲み物にした方が安心ですね。

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